おかげ様で、今回Reiは日本チャンピオン決定戦にて
2位となりトラベルアワード(TA)を獲得することが
できました。
ご存じの方もおられるかと思いますが、実は2年前は
姉(Rina)も同決定戦にて3位となり、TAを獲得
させて頂きました。

どちらも、プレイングスキルが一級品だったかというと
そうではなく、ジュニアトップ集団からは一つ離れた
グループに属していたと思ってます。

私としては、これまで、TA取れたのはフロックだとずっと
思っておりましたが、2度目となるとそうも言っておられず
2度のTA獲得において、考えた戦術をご紹介したいと思います。

ポケモンカードでは、TA×2=たまたまそういうこともあるよ!
と言われれば、そんな面もあり、このような記事を書くのも
おこがましいと思っておりますが、ご興味ある方は、
お読み頂ければ幸いです。(長文となってしまいました・・)

■RinaとReiのご紹介
・Rinaが獲得した当時は、まだまだポケカの中でもいわゆる
ガチ勢とは程遠い存在で、カジュアルに楽しんでいる感じ
でしたが、「ポケカって勝ち続けば、アメリカに招待されるんだ」
ってことを知り、密かに勝ちたい、勝たせたいという思いが
膨らんでいきました。
娘もその話をする時だけは、ノリノリでした。

私自信は仙台で単身赴任をしている時期で、仙台サニーさんとか
千葉に戻ったついでに、ななはちやさんに行ったりすることで
少しづつ、勝ち方というのを覚えていきました。

Rinaは2014年当時は、対外試合はほとんど参加はなく、
その年、リザードンバトル前に出場した対外試合は、
・3月の竜王戦前にジムバトルに1回
・3月の竜王戦予選(初戦敗退)
・5月のリザードンバトル前に1回
の3回のみ。
また、今でこそ新弾がでれば、何箱か購入し家庭内ムキムキ大会を
楽しんでおりますが、当時は箱買いなんて、トンデモ無い!
と考えていた時代でしたので、作れるデッキも、ほとんどなく、
ギリギリのカード資産での参戦でした。

・Reiはというと、前回の日記をご参照頂きたいのですが、
大きな実績はなく、私自身も、飛躍できるのは5年生以降と
考えておりました。
なので、大阪、名古屋等の遠征はせず、千葉で経験を積ませ
スキルアップを目指しました。
(ちなみに、レーリー家は、今だに自費での遠征は無いのです。
来年からはしたいな・・・)

そんな感じで、アメリカに行きたいという思いは人一倍
あったのですが、ガチ勢と呼ばせて頂くには少し違う感じの
ファミリーだったかと思います。

前置きは、ここまでで、このような状況で、
本題の勝たせるために何を考えていたかについて、
考えをまとめたいと思います。

★その①:平均80点を取ってもらうこと
 娘達はその時々の局面において、常に100点満点の選択をし、
 最高のプレーをすることはできません。
 100点とれることもあれば、80点の選択をしたり、50点
 だったりもあります。
 常に100点を目指したいとがんばるのですが、限界もありました。
 そこで考えたのが、相手にも80点だったり50点を取って
 もらうようなデッキを選択することです。
 根気はいりますが、ジムバトル等でジュニアのプレーや、実際に
 対戦してみて、どこが(大人の本当のトップの方と)違うのか等
 を見て、あれこれ考えました。
 以下は一例です。

 (例①Rinaの時)当時BWで、ゼクロム(げきりん)というカード
 がありました。これって、不用意になぐると、ダメカンが乗って
 どんどん強くなって行くカードなんですが、大人のTOPプレーヤーだと
 技を打たず、ターンエンドされてしまうことがあるのです。
 しかしジュニアだと、そのまま技を打ってくれるケースがほとんど
 でした。そのターンで最高のプレイをできる子は多くおりますが、
 2~3手先を考えゼクロムにダメかんを乗せる
 べきかどうかを考えられる子は、ほとんどおらず、
 ここで「80点」の一手を選択してもらうというわけです。
 結果論かと言われちゃうかもしれませんが、作戦はうまくいき、
 その時はそのまま、ゼクロム・シビビールで
 チャンピオン決定戦への切符をつかむことができました。

 (例➁Reiの時)
 フリーザーを使いサイドの計算を、すこしづつ甘くさせる感じです。
 ジュニアTOPともなれば、さすがにデルタプラスを知らない人は
 いないのですが、それでもプレイングに甘さがあると感じて
 いました。行進デッキでやられるとキツイのは「廻し+バケッチャ」
 だったりミュウだったりするのですが、フリーザにとって
 最大のカモ=バチュルを差し出してくれるお子さんがとても
 多かったのです。もちろん、バチュルを出すこと=100点の
 局面もあるのですが、極力バチュルを出さず、逆算してプレイすることは
 非常に難しく経験が必要です。
 こんな感じで「80点」を取ってもらうということを考えて
 いたということです。

★その➁想定敵からできるだけ遠い位置にあるデッキを選択し
 練習させないこと。
 
 (例:Rinaの時)
 チャンピオン決定戦では、カエンジシを使いました。当時はたねポケモン
 全盛の時代でしたが、ジュニアでカエンジシを使う方はあまりおらず、
 東日本大会ベスト16の中にも0だったと記憶しております。
 メタを読んで使ったというよりは、対カエンジシを想定した練習が
 甘くなっていなか?ということを考えました。
 これが「練習が甘くなる」=「練習させない」という意味です。
 なんだか、意地悪みたいですみません・・・・。
 結果的に、前述の「80点」を取ってもらうことにつながるのですが、
 練習してないと、倒しに行く順番を間違えたり等で、その結果紙一重の
 勝負を制することができたのです。

 Reiはライボルトを使いましたが、決定戦36名の中にライボはほかに誰も
 おらず、想定的からは少し離れた位置にあったことは戦いを優位に進める一助
 となりました。

★その③ データは数値で
 なんだか、サラリーマンが、根拠は数値で出せ!って怒られている時
 みたいですが、数値化して、いろいろ考えました。
 今回のチャンピオン決定戦では、各地区大会のデッキがHP上で公開
 されました。
 迷ったあげく、ライボルトを選択した理由は、この数値を信じたことです。
 公開された、30種類のデッキのうち茶色を使っていた方は2名でした。
 環境がほとんど変わらないと言われていた今回の大会は、この2/30
 をベースに考えるべきだと思っておりました。
 結果的に、36名中 5人程度?茶色がいた感じでしたが、決勝までは
 あたらずに、快進撃へのつながりました。
 このあたりは、同じく環境が変わらなかった2年前の経験も生きました。
 メタ云々でいろいろ考え、感覚的なもので選択することはあまり好きではなく
 シンプルにそのまま数値で検討する!は常に意識しております。
 最後の仕上げとして、トッププレーヤーの意見を聞き、大きな「づれ」がなければ
 そのままデッキ選択して行く感じです。今回は千葉のエース「みやもーさん」
 に最後意見を聞き、オーロットが多くなるといった意見を仕上げとして、
 選択に至ったわけです。
 ちなみに、今回の、行進も数値化したデータでは 12/30であり、本大会と
 ほぼ似たような数字だったかと思います。 

 なお、Rinaの時もReiの時も、リザードンバトルおよびカメックスバトル前には
 DN等のレポートから数百のサンプルをとり、感覚的なものはすべて排除し
 数値だけを信じて、デッキ選択していった感じです。(がんばった!パパ)

(なげーなこのDN)←独り言です!

参考になったのかどうかはわかりませんが、
一緒に激闘をさせて頂いた方々にとっては、こんな事考えていたのか!とか
これから世界を夢見る方々にとって少しでも、希望の持てるものであれば
幸いに思います。

結果、うちはダメだと思われている方でも、あきらめずに、ポケカを続けて行って
もらえれば大変嬉しくおもいます。
カードが少なくても大丈夫です。Rinaの時がそうでしたが、ちょっと優秀な構築
デッキを入手して、ほんの少しカードを買い足せば、意外といけちゃいます!

ただ、公式大会で上位入賞されるお子さんの、親御さんはとても熱心の方ばかりで
親が熱心であることは勝つための絶対条件です。これだけは間違いないです。
イチロー選手も、羽生選手(スケート)も親が熱心だから、今の立場があります。

以上、なんかどう締めたらよいかわからなくなってしまいましたが、
少しでも、ポケカ界に恩返しできればという思いで・・・。
お読みいただいた方々、ありがとうございました!

コメント

トムリン
2016年6月24日23:48

一気に読み終えました。
GiantKiling、素晴らしいです。

ゲンシクリボー
2016年6月25日8:34

興味深く読ませていただきました。
レーリーさんのしっかりした考え方に感心しました。
私も見習わないといけません。

TAMA
2016年6月25日9:47

はじめまして。
東北のポケカプレイヤーです。

私見ですが、Aリーグを勝ち抜くのはBリーグを勝ち抜くより難しいと思っている人間ですww

その環境でここまで戦略を立てて勝ち抜かれていたということで感銘を受けました。

世界大会が楽しみですね。

リンクいただきます。

いー
2016年6月25日15:52

オリジナリティあふれる解説、有難うございました。AリーグとBリーグの違いまで観察されていたのですね。
Reiちゃんが優秀なオペレーターであること、1日がんばれるほどタフだったことも大事な要因だったと感じています。
この調子で世界大会も楽しんで行ってきてください。

レーリー
2016年6月25日20:30

トムリンさん
お読み頂き、お褒め頂きありがとうございます。
ウゴリンくんもがんばれー!

ゲンシクリボーさん
見習うなんてトンデモないです。こちらこそゲンシクリボーさんの
日ごろの貢献を見習わないとです。

TAMAさん
こちらこそはじめまして。東北を引っ張られている方からお声がけ頂き大変うれしいです。こちらもリンクします。よろしくお願いします。

いーさん
Reiはまだまだ1日がんばれるかどうかスタミナは心配です。また練習相手して頂いた際はよろしくお願いします!

みれ
2016年6月25日22:31

読み応えのある、良い記事でした。
私も弱者の戦術を考えることがあるのですが、オープンリーグの中の視点しか持っていませんでした。
「その①:平均80点を取ってもらうこと」は目から鱗です。勉強になりました。

私のDNで、この記事を紹介させていただきました。
事後ですが、ご報告します。

レーリー
2016年6月25日23:06

みれさん
宣伝頂きありがとうございます。
オープンで80点は、とても難しそうでさっぱりイメージがわかないのですが、良い結果が出た時はご紹介ください。楽しみにしてます!
それから、みれさんの記事中のジムバトルでの優勝なしは、最もよく参加する蘇我に限ったもので、他での優勝はありです。誤解の無いよう念のため、、、。わかりずらくてすみません、、、。

しょうぱぱ
2016年6月25日23:31

はじめまして。
リンクいただきました。

こういう戦術的な話は大好きです。
しかも、これで結果を残されているわけですから非常に参考になりました。
レーリーさんの努力の賜物ですね。
世界大会頑張ってください!!

みれ
2016年6月26日0:24

ジムバトルの優勝歴の件、確認不足で失礼しました。
記事中でも注記しました。

やはり大人の方がプレイが正確ですから、ミスを誘うのも難しいですね。
何か思いついて、実行できればいいのですが。

レーリー
2016年6月26日8:20

しょうぱぱさん
こちらこそはじめまして。
ご覧頂きありがとうございます。いろいろな戦術がある中で、
選択肢の一つとして参考にして頂けると幸いです。
世界大会エールありがとうございます。励みになりました!

みれさん
了解です!

アカフチ
2016年6月26日10:25

はじめまして、アカフチと申します。
みれさんの記事からこちらの記事を拝見させていただきました。数字に基づいデッキ選択、相手のミスを誘うプレイング等、勝利へのアプローチ勉強になりました。今後の参考にさせていただきます。
リンクいただいていきます。

レーリー
2016年6月26日17:13

アカフチさん
コメントありがとうございます。こんなにコメント頂けるとは思ってなかったのですが、ポケカを通じ出会え非常に嬉しく思います!こちらもリンク致します。

みやもー
2016年6月27日16:13

改めまして、おめでとうございます!

千葉のエースて・・・;・x・ ナイナイ

読みとは違ってジュニアのオーロット率は(ゲフンゲフン

デッキ選択の仕方を改めて考えさせてくれる内容で読み応えありありでしたw

また世界でお会いしましょう!

レーリー
2016年6月28日19:41

みやもーさん
こちらこそ、改めましてアドバイスありがとうございました!
頂いた助言が、自信につながりました。
サンフランシスコでは、とりあえず、笑わせてもらえればOKです!

レオパパ
2016年6月29日0:43

こちらでは初めまして。改めてまして、準優勝おめでとうございます!
記事読まさせていただきました!レオにも読まさせましたw
ライボの選択から勝つまでもビジョンがはっきりしていて、すごく勉強になりました(*^_^*)
2年前に初めてWCSを生で応援していて、シニアでRinaちゃんの頑張りに一喜一憂していたのを思い出しました。
目標は大きく、WCSでも一緒に頑張りましょう!よろしくお願いします〜

ま・つ父
2016年6月29日14:19

はじめまして、名古屋の親子プレーヤー、ま・つ父と申します。

興味深くかつ参考になる記事をありがとうございます。
ジュニアプレーヤーをサポートする上で、色々と考えさせられました。

リンク頂いてきます。

レーリー
2016年6月29日21:45

ジョーイちゃんパパさん
こちらこそ、こちらでははじめまして!
我が家にとって、憧れのプレイヤーさんからお声がけ頂き、やる気UPです!
シニアではRinaの果たせなかったものを取ってきてください。
打倒アメリカ!がんばれレオ君!

ま・つ父さん
こちらこそはじめまして。コメント頂きありがとうございます。
私も、ま・つ父さんの日記を拝見させて頂きました。
あらためて、偉大な最強のお父様で、驚きです!
こちらもリンク頂きます!

朗(あきら)
2016年6月29日22:41

こんばんは、コメント失礼します。先日は日本チャンピオン決定戦お疲れ様でした。
また、当日はお世話になりました。改めて準優勝おめでとうございます。

こちらの記事を何度も何度も拝読しました。何故あの場でMライボルトを中心としたデッキを使用したのが全く解らなかった僕にとって「具体的にこのようなアプローチで勝ちに行く」という大変わかりやすい解説がとてもためになりました。

今年から東北のジュニアプレイヤーを育てる機会が増えたので、どこかでレーリーさんの考え方を活かしてみようと思います。ありがとうございました。

また、別件ですが先ほど「ポケモンカードにおけるセンス」に関するコラムを書きました。その中で簡単にレーリーさんのこちらの記事を紹介させて頂きました。もし読んで頂ければ幸いです。事後報告ではありますがよろしくお願い致します。

さとパパ
2016年6月30日12:59

はじめまして、さとパパと申します。

我が家もポケカを始めた当初は、頑張って(息子が(笑))
大会で優勝すれば海外に行けるんだ!という思いで、
わくわくしながら取り組んでおりました。

『親が熱心であることは勝つための絶対条件です。これだけは間違いないです。
イチロー選手も、羽生選手(スケート)も親が熱心だから、今の立場があります。』というお言葉に感銘を受けました。

私がもう少し熱心に取り組んでいたなら・・・(遠い目)

世界大会でも是非頑張ってください!


勝手ながらリンクを頂いて参ります。

さこパパ
2016年6月30日17:15

はじめまして さこパパと申します。

対戦はなかったのですが、私の子供も19日は参加していました。
子供が使っていたデッキは「よるこう」でしたので、
対戦していたらレーリー様の戦略通りにはまって・・・だったと思います。(苦笑)

我が家は子供の方が圧倒的に強くなっていて(苦笑)、
最近はデッキ構築とかはほとんど子供任せになっているのですが、
レーリー様のDN拝見して、私自身も頑張らないと!、と改めて思った次第です。

いろいろ迷ったのですが、サンフランシスコに行くことにしましたので、
今後とも拝見させて頂きたいと思い、リンクを頂いていきます。
お会いした際にはご挨拶させて頂きますので、よろしくお願いいたします。

レーリー
2016年6月30日22:32

朗(あきら)さん
こちらこそ、先日はお話し頂きありがとうございました!
また、朗(あきら)さんのDNにて本記事をご紹介頂きありがとうございます。
東北のジュニアのみなさんも、センスのある子が多くて楽しみですね!
ポケカ界に大いに貢献されている朗(あきら)さんにはいつも尊敬の眼差しです。


さとパパさん
こちらこそ、はじめまして!DN拝見させて頂きましたが、
さとパパさんも十分、ご熱心な方だと感じました。
ジュニアプレーヤーとしてまだまだチャンスいっぱいかと思います。
お互いがんばりましょう!


さこパパさん
さこパパさんのお子さんのことは、よく覚えてます!
準々決勝となりの卓で、うちの娘と楽しそうにお話しさせて頂きました。
こちらの卓4人で楽しそうで、そんな4人を見て、目を細める自分がおりました。
お子さん、デッキが作れて、お父さんより圧倒的に強いのは、すご過ぎます。
サンフランシスコご決断されたのですね!
こちらこそ、家族ともどもよろしくお願いします!

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